「ベンツに乗りたい」と思ってはいるものの、「維持費が高そう」「年間維持費の予想がつかない」といった不安から、購入に踏み切れずにいる方も多いのではないでしょうか?
ベンツに乗るなら、維持費はなるべく安く抑えたいところですよね。
ベンツの年間維持費の大部分を占めるのは「修理費用」と「車両本体価格」です。
このふたつを抑えると、年間維持費を大幅にカットできます。
この記事では、ベンツの購入を検討している方向けに、「ベンツの年間維持費の相場」と「維持費を安くする具体的な方法」について詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みください!
ベンツの年間維持費の内訳
ベンツの維持費にはどんなものがあるのでしょうか。
まずは、ベンツの維持費の内訳を見ていきましょう。
維持費は、おもに5つの項目に分けられます。
1.車検費用
車検費用の内訳は法定費用、車検基本料金、整備費用です。
法定費用
法定費用は、国や保険会社に支払う費用です。
車両の重量や車種によって金額が決まります。
どこで車検を受けても金額は変わりません。
車検基本料金
車検基本料金は、車検を依頼する業者に対して支払う費用です。
車検取扱業者によって金額が異なります。
整備費用
整備費用は、車検をクリアするための整備にかかる費用です。
車検取扱業者によって金額が異なります。
2.メンテナンス費用
故障や不具合が発生した場合には、修理が必要です。
突然の出費に備えて、費用を確保しておく必要があります。
本記事の後半では、ベンツによくある故障パターンと費用相場についても解説します。
3.自動車税
車を所有するうえで支払いが必要な税金です。
毎年4月下旬に自宅に届く納税通知書から支払います。
自動車税は、車の総排気量によって金額が異なります。
4.任意保険
任意保険は、車の所有者が自分の意思で加入する保険です。
自賠責保険だけでは補いきれない損害をカバーできます。
任意保険は、おもに対物対人保険と車両保険の2種類に分かれます。
対物対人保険
対物対人保険は、事故によって他人に損害を与えた場合に補償される保険です。
自賠責保険でカバーできない賠償責任を補うために加入します。
車両保険
車両保険は、事故や自然災害などによって自分の車が損害を受けた場合に補償される保険です。
新車や高級車を購入する際に、安心感が得られる保険です。
5.その他の費用
その他の維持費は以下のとおりです。
ガソリン代
ガソリン代は、種類や走行距離、燃費によって維持費が大きく変わります。
洗車代
洗車機を使うのか、お店に依頼するのか、また洗車回数によっても費用が変わってきます。
駐車場代
毎月かかる駐車場代も維持費と言えます。
駐車場代の相場は、地域によってかなり差があります。
高速代
高速道路を走るときに支払う料金です。
高速道路をよく利用する場合は、注意しておきたい項目です。
ベンツCクラスの年間維持費
ベンツには豊富な車種が展開されているため、維持費も様々です。
ここでは、Cクラスの年間維持費について紹介します。
Cクラスの年間維持費は、最低でも30万円は必要です。
修理や故障によっては30万円以上になることが多いため、あくまでも参考の金額です。
AクラスとBクラスの維持費も、Cクラスと同じくらいの金額と言えます。
【ベンツCクラスの年間維持費シミュレーション】
1年以上にまたがる費用は年換算しています。
種類 | 年間維持費 | 条件 |
自動車税(種別割) | 30,500円 | ・自家用乗用車 ・総排気量1リットル超~1.5リットル以下 ・令和元年10月1日以後の初回新規登録 ※2024年9月現在 |
重量税 | 32,800円 | ・自家用乗用車 ・車両重量2t以下 ・継続検査 ・新車新規登録等から13年未満 ※2024年9月現在 |
車検代 | 30,000円程度 | ・継続検査 ・民間車検場の相場額 |
自賠責保険料 | 8,825円 | ・自家用乗用車 ・継続検査 ・24ヶ月契約 ・離島・沖縄県以外の料金 |
任意保険 | 70,679円 | ・車両保険あり ・各保険会社の平均値 |
ガソリン代 | 124,138円 | ・C200アバンギャルド ・使用燃料 ハイオク ・180円/L ・年間走行距離10,000km ・燃費 14.5km/L(WLTCモード) ※2024年5月現在のカタログ燃費 |
駐車場代 | 90,000円 | 月額7,500円の場合 |
洗車代 | 18,000円 | ・機械洗車1回1,500円 ・1ヶ月に1回洗車する場合 |
その他 | 高速代、修理代など | 必要に応じて発生 |
合計 | 40,4942円 |
出典:東京都主税局 自動車税種別割
出典:国土交通省 【自動車損害賠償責任保険基準料率】
出典:ドコモスマート保険ナビ 瞬間!比較見積もり
Cクラスの年間維持費のシミュレーションは40万4,942円になりました。
故障や修理が発生すると、ここに追加でメンテナンス費用が発生します。
ベンツの故障しやすいパーツと修理費用
ここからは、ベンツの故障しやすいパーツと修理費用の相場を紹介します。
これから紹介する費用は、民間工場で修理をした場合の金額です。
ディーラーで修理する場合は、おおよそ倍の費用がかかる場合が多いです。
燃料ポンプの交換
燃料ポンプの寿命は、走行距離5〜10万kmと言われています。
そのため、長く走った車であれば交換は避けられません。
燃料ポンプの交換費用の相場は、7万円前後です。
オルタネーターの交換
オルタネーターの故障は、バッテリー上がりに繋がります。
バッテリー警告灯が点灯した場合は、オルタネーターの交換が必要になる場合があります。
オルタネーターは消耗部品のため、およそ走行距離10万kmで交換が必要です。
オルタネーターの交換費用の相場は、8万円前後です。
エアコンコンプレッサーの交換
車のエアコンが効かなくなった場合、エアコンコンプレッサーの故障が原因と考えられます。
エアコンコンプレッサーは、故障頻度が高いうえに修理代も高額です。
また、関連する箇所の修理が必要になる場合もあります。
エアコンコンプレッサーの交換費用の相場は、15万円前後です。
エアサスの交換
エアサスが故障すると、車の車高が下がります。
放っておくと最終的には車が動かなくなり危険です。
エアサスが完全に上がらなくなると車の移動が難しいため、修理以外の出費が発生します。
修理費用を抑えるためにも、異変を感じたらすぐに点検を受けましょう。
エアサスの交換費用の相場は、10万円前後です。
ベンツの年間維持費を安くする4つの方法
ここからは、ベンツの維持費を安くするためにできる対策を4つ紹介します。
1.定期的にメンテナンスをおこなう
維持費を抑えるためには、まずは車の状態を良好に保つことが重要です。
車検や法定点検だけでは、点検は不十分と言えます。
部品の劣化や故障に気づかないまま乗り続けるのは危険です。
車検を迎えるころには、修理代が高額になってしまいます。
予想外の出費は避けたいですよね。
ディーラーでの定期メンテナンスは高額ですが、民間車検場では安く点検を受けられます。
大きい出費になる前に、定期的なメンテナンスで出費を抑えましょう。
また、車の状態は自分でもチェックできます。
事故や故障を防ぐために、日常点検をおすすめします。
自分でできるベンツの日常点検
運転席の点検
ブレーキペダル | 踏みしろ、ブレーキのきき |
パーキングブレーキ | 踏みしろ/引きしろ |
エンジン | かかり具合、異音、低速/加速の状態 |
ウインドウウォッシャー | ウォッシャー液噴射状態 |
ワイパー | 拭き取り状態 |
エンジンルームの点検
ウインドウウォッシャータンク | ウォッシャー液量 |
ブレーキのリザーブタンク | ブレーキ液量 |
バッテリー | 液量(確認できる場合) |
冷却装置 | 水量 |
潤滑装置 | エンジンオイル量 |
ライトの点検
灯火装置及び方向指示器 | 点灯/点滅具合 |
汚れ、損傷 |
タイヤの点検
タイヤ | 空気圧 |
亀裂/損傷 | |
異常な摩耗 | |
溝の深さ |
出典:メルセデス・ベンツ日本 オフィシャルサイト 【日常点検について】
2.車検業者を見直す
車検基本料金は業者によって様々です。
どこに車検を依頼するかで、維持費は大きく変わってきます。
ディーラー車検はかなり高額ですが、民間車検場ではディーラーより安く車検が受けられます。
民間車検場のなかでも、ベンツ専門店に車検を依頼すると車検費用を安くできます。
専門店では、リビルト部品や中古部品を使った修理が可能です。
純正部品を使わないので、大幅にコストダウンができます。
修理経験が豊富な整備士が、ピンポイントで必要な箇所の修理をおこないます。
維持費を抑えたい場合は、車検業者の見直しをおすすめします。
3.保険内容を見直す
万が一の場合に必要な保険ですが、いくつも保険に入っていると保険料が高くなってしまいます。
維持費を安くするためには、保険の見直しも大切です。
保証内容が重複していないか?自分の車に本当に必要な保険か?など、定期的に振返りましょう。
4.専門店で購入する
ベンツCクラスの新車価格は700万円台ですが、中古のベンツCクラスは100万円台で購入可能です。
車そのものの価格を下げれば、維持費をかなり安くできます。
ベンツを中古で購入する際は、状態のよい車を選びましょう。
状態が良好な車ならメンテナンスが少なく済みます。
ベンツ専門店では、状態のいい車に出会えます。
まとめ
ベンツの年間維持費は「修理費用」と「車両本体価格」のふたつを抑えると、大幅にカットできます。
メルセデスベンツ専門店である弊社フォレストインターナショナルでは、状態のよい中古車を多数お取り扱いしています。
通算取り扱い台数10,000台の豊富な実績とノウハウで、ベンツの購入をサポートいたします。
ベンツの購入をご検討されていて、気になることがございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。