「ベンツはNOxセンサーの故障が多いって本当?」「修理費用はどれくらいかかるの?」と不安な方も多いのではないでしょうか?
この記事では、NOxセンサーのおもな故障事例や対策方法について解説しています。
修理費用を安く抑えるコツや、NOxセンサーの鈍感化・無効化についても詳しく触れていますので、ぜひ最後までお読みください。
ベンツW205のNOxセンサーとは?
NOxセンサーとは、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の濃度を測定する部品のことで、おもにディーゼルエンジン車に付いています。
NOxセンサーは環境規制を守るために必要な排出ガスの管理において、重要な役割を果たす部品です。
ベンツCクラスW205には、基本的に1~3個のNOxセンサーが付いています。
C180やAMGモデルなど、一部の車種にはNOxセンサーが付いていません。
NOxセンサーの有無は、年式によって異なります。
ベンツW205のNOxセンサーが故障するとどうなる?
NOxセンサーは、ベンツの中でもトップクラスの故障事例がある部品です。
NOxセンサーのトラブルはベンツの弱みでもあり、一部の車種ではこれまでに何度かリコールがおこなわれています。
NOxセンサーは純正部品だと10万円と高額な部品です。
車種によってはNOxセンサーが複数装着されている場合があるので、全てのセンサーが故障してしまうと、修理費用はディーラー入庫だと数十万円の出費になるケースもあります。
ベンツCクラスの購入を検討されている方のなかには、「そんなに故障が多いなら、NOxセンサーが付いていないC180を購入すればいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
しかしながらC180は2024年現在、輸出の影響で国内在庫が少なくなっており、価格が高騰しています。
C180はNOxセンサーが付いていないとしても車体そのものの価格が高いため、トータルの維持費で考えると割高になってしまいます。
この点は車選びの際には注意すべきポイントといえるでしょう。
NOxセンサー故障の症状
NOxセンサーに不具合が起きると、エンジン関連に影響を及ぼします。
車両に以下のような症状がある場合、NOxセンサーの故障が原因と考えられるでしょう。
NOxセンサーの異常がある場合、エンジンチェックランプ(警告灯)が点灯します。
エンジンパフォーマンスの低下や異常な音や振動を感じる場合は、NOxセンサーの故障が考えられます。
エンジンからの異音や振動は、とくに低速で運転しているときやアイドリング時に起こるケースが多く見受けられます。
NOxセンサー以外の見慣れない警告灯が点灯している場合、その他関連部品にも影響が及んでいる場合があります。
次の項目では、NOxセンサーの故障の原因について解説します。
NOxセンサー故障の原因
NOxセンサーの故障には、いくつかの原因が考えられます。
おもな故障原因として考えられるのは、以下のとおりです。
排気管内にススや汚れが蓄積していると、NOxセンサーが応答しなくなる場合があります。
使用年数や高温環境下の使用によって、NOxセンサーが劣化しているケースもあるでしょう。
また、頻繁にエンジンチェックランプが点灯する場合は、NOxセンサーの感度調整不良も考えられます。
NOxセンサーの修理費用
NOxセンサーの修理費用は、ディーラーの修理で10~15万円程度です。
NOxセンサーは車種によっては複数装着されていることがあり、その両方が故障している場合、修理費用は2倍、3倍と、かなり高額になってしまいます。
NOxセンサーの純正品は、2024年現在半導体不足の影響で欠品が続いていて入手困難な状況にあり、調達に1ヶ月以上かかる場合もあります。
一方でベンツ専門店に修理を依頼すると、社外品を利用して素早く修理ができ、コストも大幅に抑えることが可能です。
しかしながら、NOxセンサーはトラブルの多い部品のため、適正な方法で交換しても半年ほどで故障してしまうケースもあります。
頻繁にエンジンチェックランプが点灯する場合は、NOxセンサーの感度が良すぎて過剰に反応しているかもしれません。
この場合は、NOxセンサーを鈍感化または無効化させることで、修理に関する悩みを減らせます。
ベンツW205のNOxセンサーの鈍感化・無効化とは?
NOxセンサーの鈍感化とは、NOxセンサーの感度を調整して、過敏な反応を抑えるためのプログラムを変更することです。
鈍感化すると、過度なエラー検出や警告灯の点灯が防げます。
NOxセンサーの無効化とは、NOxセンサーの機能を完全に停止させることを意味します。
NOxセンサーの鈍感化・無効化は、NOxセンサーを交換せずに修理費用を安く抑えられるという大きなメリットがあります。
部品を用意する必要がないので、NOxセンサーの交換に比べて格段に早く、そして安価に作業が完了できます。
NOxセンサーを調節すれば過度なエラーが減るため、本当に重要な警告に気づけます。
当社ではNOxセンサーの”無効化”を推奨しております。
理由としては、NOxセンサーの鈍感化を施工した場合、NOxセンサーそのものに不具合が起きている状態にもかかわらず警告灯を点灯させない状態にします。そのため、
・エンジンの吹け上りが悪い
・燃費が低下する
といったような症状が裏で発生している可能性があります。
それに比べて、NOxセンサーの無効化はエンジンコンピューターからNOxセンサー存在を認識させなくするため、車の機能には一切悪影響が無いまま対策が可能となります。
弊社フォレストインターナショナルでもNOxセンサーの無効化が可能です。
NOxセンサー無効化に関しても豊富な実績がございます。
NOxセンサーでお困りのことがあれば、ぜひ弊社へご連絡ください。
ベンツW205のNOxセンサーが故障したときの注意点
ここからは、NOxセンサーが故障したときの注意点について解説します。
NOxセンサーの故障を放置しない
NOxセンサーの異常を放置したまま走行すると、運転性能に影響する場合があり大変危険です。
またNOxセンサーが故障したままだと車検に通らないため、いずれ修理が必要になるでしょう。
NOxセンサーの異常は放置すればするほど、NOxセンサー周辺のエンジン部品の故障につながる可能性が高まり、修理費用が高額になっていきます。
NOxセンサーが故障したまま走行すると、排出ガス中のNOx濃度が増加してしまいます。
環境に悪いだけではなく、突然のエンジン停止など安全性の面で危険も大きいため、早めの対策が重要です。
NOxセンサーを自分で交換しない
NOxセンサーは、排気ガスの制御に重要な役割を果たしています。
間違った方法での交換は、エンジン性能に悪影響を及ぼす可能性があり非常に危険です。
交換方法を誤るとほかの部品まで損傷するリスクがあり、結果的に修理費用が高額になってしまう場合も考えられます。
純正部品は高額なため自分で社外品を用意される方もいらっしゃいますが、安価な部品は粗悪なものもあるため、個人では選定が難しい領域です。
ネットでは2万円程度でNOxセンサーが購入できますが、安すぎるセンサーはすぐにエラーが出るため、結果的に修理費用がかさんでしまいます。
またNOxセンサーを交換したとしても、ベンツ専用の診断機(DAS)で診断しないと、正確に不具合が治ったかが分かりません。
NOxセンサーは自分で交換せず、ベンツに詳しい専門店に依頼しましょう。
質のよい社外部品を使って、修理費用を大幅にカットできます。
ベンツに詳しい専門店に修理を依頼する
NOxセンサーが故障したときは、ベンツ専門店に修理を依頼しましょう。
専門店はベンツ専門の診断機(DAS)を持っているため、故障箇所の正確な特定が可能です。
修理経験が豊富な整備士が作業するので、的確な修理が受けられて安心です。
また質のよい社外部品を取り揃えているので、修理代を安価に抑えられます。
場合によっては、ディーラーの半額程度の価格で修理可能です。
ベンツは定期的なメンテナンスが必要な車なので、ベンツの専門店を利用すると長期的なコストカットにもつながります。
信頼できるベンツ専門店を選んで、安価で安心・高品質なサービスを受けましょう。
弊社フォレストインターナショナルでもNOxセンサーの交換をおこなっております。
部品があればNOxセンサーの交換作業は半日程度で完了します。
社外部品を使用するので、修理費用はディーラーの半額程度まで抑えられます。
お客様とご相談しながら、予算に合わせた修理内容のご提案が可能です。
ベンツについてお困りのことがあれば、ぜひお気軽に弊社へご連絡ください。
まとめ
ベンツのNOxセンサーの故障について、症状や原因、修理費用や・鈍感化、無効化についてなど、詳しく解説しました。
NOxセンサーに異変を感じたときは、ベンツ専用診断機DASを導入しているベンツ専門の整備工場に入庫して、安価で良質な修理を受けましょう。
メルセデスベンツ専門店である弊社フォレストインターナショナルでは、通算取り扱い台数10,000台の豊富な実績とノウハウで、メンテナンスをサポートいたします。
ベンツについて不調や故障など、気になることがございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
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