メルセデス・ベンツ W205 Cクラスとは
2014年7月に先代型のW204からフルモデルチェンジしたのが、こちらのW205型となります。
W205型は完成されたCクラスとも言われ、過去のモデルの中でも最も評価が高いことも特徴です。
販売開始した当初は、2013年10月に革命的なフルモデルチェンジして話題となった、W222型Sクラスを彷彿させるデザイン・機能性があると大変話題になりました。
そんな4代目CクラスのW205型も、200万円程度で5~6年落ちの低走行の車体を手に入れることができるようになりました。
メイングレードの価格帯になると、新車価500~550万円ほどのCクラスが、
新車価格の約7割減で購入できるのは、大変魅力的なのです。
しかし、W205型 Cクラスにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの車があります。
「最近はディーゼル車も気になる!」といったあなたのために!
「W205は気になるけどどうやってグレードを選べばいいかわからない」といったあなたのために!
ガソリン・ディーゼル車の違いについてまとめてみました。
この記事を読んでいただければ、「私がW205 Cクラスを買うならこれだ!」といった判断がしやすくなると思います。
通算8,000台近くものメルセデス・ベンツを取り扱っている、専門店だからこその経験や知見があります。
今回は、私たちが知っている知識を惜しみなく皆さまに公開していきますので、是非ご覧ください。
今、話題沸騰中のベンツのナビSSD化について完全解説しました。興味のある方はご覧ください!
W205 Cクラス ガソリン・ディーゼルのグレードの違い
まずは、W205 Cクラスにおいてどのようなグレードがあるのか、
そして、それぞれのグレードにエンジンを当てはめて見ていきましょう。
グレード | エンジン | 新車価格 | 流通割合 | 相場 | 特徴 |
C180 | ガソリン | 427万円 | 約1% | 130万円台~ | 最も安いが売る時も安い。仕様がチープかつ、装備が乏しいため満足度は低い |
C180アバンギャルド | ガソリン | 476万円 | 約7% | 130万円台後半~ | 安くて装備が充実している。このグレードを購入しておけば間違いない |
C180アバンギャルドAMGライン | ガソリン | 511万円 | 約14% | 160万円台~ | C180アバンギャルドに、AMGスタイリングパッケージと革シートが搭載されたスポーツモデル |
C200アバンギャルド | ガソリン | 534万円 | 約9% | 140万円台後半~ | C180アバンギャルドと維持費は変わらず、動力性能を大きく上げた贅沢モデル |
C200アバンギャルドAMGライン | ガソリン | 569万円 | 約25% | 160万円台~ | C200アバンギャルドに、AMGスタイリングパッケージと革シートが搭載されたスポーツモデル。Cクラスで初めてエアサスを搭載した乗り心地最高のモデル |
C250スポーツ | ガソリン | 657万円 | 約3% | 180万円台後半~ | C200アバンギャルドAMGラインをベースに、さらに動力性能を高めたモデル。台数も少なく、価格もグンと上がるため、スポーツ走行をとにかく楽しみたい方向け |
C220dアバンギャルド | ディーゼル | 559万円 | 約3% | 170万円台後半~ | C200アバンギャルドのディーゼルエンジン搭載モデル。燃費の良さとトルクフルな走行が特徴 |
C220dアバンギャルドAMGライン | ディーゼル | 594万円 | 約10% | 150万円~ | C220dアバンギャルドに、AMGスタイリングパッケージと革シートが搭載されたスポーツモデル。Cクラスで初めてエアサスを搭載した乗り心地最高のモデル |
C350eアバンギャルド | プラグインハイブリッド | 707万円 | 約1% | 220万円~ | ガソリンエンジン×電気モーターを搭載のプライグインハイブリッドモデル。あまり浸透していないため、稀少かつ高額である |
この表をご覧いただくと、ディーゼルエンジン搭載モデルの方が、グレード設定が少ないことがわかります。
これだけですとわかりづらいので、もう少し俯瞰してまとめてみましょう。
ガソリン | ディーゼル | |
設定グレード | 7グレード | 2グレード |
流通割合 | 約82~90% | 約10~18% |
最安値 | 130万円台 | 160万円台 |
以上のことから、W205型において流通しているクルマのほとんどがガソリン車で、価格差も30万円ほどあることがわかります。グレードの数もガソリン車の方がバリエーションが豊富で選択肢も豊富です。
また、W205型は2014年7月から製造されているモデルになるのですが、ディーゼルエンジンのC220dが発売されたのは2015年9月からとなるため、初期の方のモデルを選択する場合は、必然的にガソリンエンジンのみとなります。
W205 Cクラス ガソリン・ディーゼル 維持費について
さきほどご覧いただいた通り、ガソリンとディーゼルモデルで車両価格が30万円程価格差があることがわかりました。次は維持費について比較していきたいと思います。
W205 Cクラス ガソリン・ディーゼルの燃料費について
皆さまご存じの通り、ガソリン・ディーゼルエンジンでは燃料が異なります。
メルセデス・ベンツの場合、通常グレードの場合は『ハイオクガソリン』を使用します。
ディーゼルエンジン搭載の場合は『軽油』を使用します。
ハイオクと軽油では、おおよそ30円程1リットル当たりの価格が軽油の方がお安くなっています。
しかし、先ほど比較した際には、車両本体価格はディーゼルモデルが30万円ほど高額でした。
そのため、実際の年間走行距離から算出して維持費を比べてみたいと思います。
年間走行距離 | ハイオク | 軽油 | 差額 |
5,000km | ¥63,028 | ¥36,207 | ¥26,821 |
10,000km | ¥126,056 | ¥72,414 | ¥53,642 |
15,000km | ¥189,085 | ¥108,621 | ¥80,464 |
20,000km | ¥252,113 | ¥144,828 | ¥107,285 |
30,000km | ¥378,169 | ¥217,241 | ¥160,928 |
ご覧の通り、年間の走行距離が多い方であれば1年間でも燃料代が大きな金額差となってきます。
かつ、保有年数が複数年見込まれると思いますので、5年間保有する場合は単純に上記の5倍が差額となります。
また、ご自身の年間走行距離と保有年数を入力するとガソリンとディーゼルの差額をかんたんに計算できるツールを作成しましたので、下記からご活用くださいませ。
要するに、燃料費の差額が車体以上である方はディーゼルモデルを購入した方が無条件でお得ということがわかりました。
また、差額が車体以上ではない場合でも、ディーゼルモデルはガソリンモデルよりも高く売却できます。手放す時まで加味してシミュレーションしてみましょう。
ここまでが、燃料費の話になります。年間にある程度の走行距離を乗る方は、ディーゼルモデルを購入した方が燃料費的な観点ではお得なことがわかりましたね。
次は、車検や整備的な維持費を比べてみたいと思います。
W205 Cクラス ガソリン・ディーゼルの車検整備費用について
ガソリンと、ディーゼルエンジンでは燃料が異なるため、エンジン自体がそもそも全く別物になります。
そのため、使用している部品や設計も異なるため、維持費がそれぞれ変わってきます。
そこで、今までの経験上比較した際に大きく異なる点をひとつ!挙げさせていただきます。
それは「ディーゼルのほうがオイル漏れの修理が高額になる」といったことです。
クルマは新車から10年程経過すると、各種ガスケット類が劣化しオイルが滲んできます。
それを早めに修理すれば良いのですが、しばらく放置してしまうと漏れたオイルが別の場所にかかり、別の部品を壊してしまうこともあります。
ディーゼルエンジンの方がオイル漏れ事例が多く、そうなった際の修理金額がガソリンに比べて高額なケースがあります。
しかし、それ以外の部分での車検代や整備代に大きな差はありません。
W205 Cクラス ガソリン・ディーゼルの法定費用について
最後に、法定費用について比較していきたいと思います。
まずは、表をご覧ください。
ご覧の通り、ガソリンとディーゼルで法定費用はほとんど変わりません。
自動車税、環境性能割に多少の差がありますが、数千円程度の違いのためあまり気にするほどではないでしょう。
W205 Cクラス ガソリン・ディーゼル 乗り味の違いについて
次にエンジン特性の違いによる乗り味の違いについて比較していきたいと思います。
さっそく表を用いて確認していきたいと思います。
※参考までにC63 AMGを比較用に表に入れさせていただきました。
C200 | C220d | C63 AMG | |
最高出力(馬力) | 184ps | 170ps | 476ps |
最大トルク | 30.6kg・m | 40.8kg・m | 66.3kg・m |
総排気量 | 1,991cc | 2,142cc | 3,982cc |
まずは、この表からわかることをまとめさせていただきます。
排気量はともかく、馬力やトルクって実際なんなの?という方がほとんどかと思います。
ざっとご説明すると、
馬力⇒「物体をどのくらいの力で、どのくらいの距離を移動させるのかの力」です。
トルク⇒「車のタイヤを回すための力」です。
馬力は移動距離も関係してくるため、高ければ高いほど速くなります。
トルクは大きければ速いというわけではなく、エンジンの回転が伴わなければ車は速くなりません。
そして、この数字がピンときづらいと思いますので、比較用にCクラスの最高スペックである、C63 AMGのデータを表に記載致しました。
C63を含めた上で、C200とC220dを比較すると馬力はあまり差が無いということ、トルクには多少差があるということがわかるかと思います。
トルクが太いということは、タイヤを回す力が強いのでストップアンドゴーの走行がしやすくなります。車が速いというよりは、出だしが力強いといったイメージです。
そこだけ見るとディーゼルエンジンの方が完全にメリットが大きいように感じますが、
最大のデメリットとして挙げられるのは、エンジンの音や振動が大きいといった部分です。
トルクが太いということは、その分エンジンを動かすパワーが大きいため、音や振動がガソリン車よりも遥かに大きくなっています。
一方ガソリンエンジンは、エンジンを高回転させて出力する形となるため、非常に静かで滑らかなドライブフィールを楽しめます。
この部分は個人個人の感覚もあるため、実際にエンジンをかけて乗り比べてみるのが一番良いでしょう。
まとめ
今回はC200とC220dを例に、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを徹底比較させていただきました。
今回の内容をまとめさせていただきます。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
結論として、それぞれの年間走行距離や保有年数に対しての適正グレードがあるかと思います。
また、実際に乗った際のドライブフィールを確かめていただき、相性を確かめていただければと思います。
後は、中古車なので販売店によって、車両本体価格や販売方法はバラバラです。
そのため、まずは相場よりも安い販売店で購入をすることがポイントとなります。
そして、購入した後の維持費は、販売店によってアフターサービスが異なるため、
手厚いサービスが受けられる販売店にて購入をすることで、購入後のコストを抑えることができます。
コチラの記事でW205型の故障箇所や弱点についてまとめておりますので、是非ともご覧ください。
当社フォレストインターナショナルは、通算8,000台近くものメルセデスベンツを取り扱ってきた専門店となります。
さらには、A・B・Cクラスに特化して取り扱っているため、さらに専門的なノウハウを持ち合わせています。
200万円で購入することができるW205型 Cクラスも沢山ありますので、一度在庫をのぞいてみてください。
ご来店いただければ、全車実際に見て、乗り比べていただくことも可能です。