この記事を読んでいる方は、「ベンツのガソリンメーターが動かない」「運転中にガソリン臭がする」「エンジンから変な音がする」などのお悩みを抱えているのではないでしょうか。
この記事では、ベンツのガソリン関連の故障について、症状や原因、修理費用の相場や、修理費用を安く抑える方法について、詳しく解説しています。
ぜひ最後までお読みください。
ベンツCクラスW205とは
ベンツCクラスW205は、メルセデス・ベンツ4代目Cクラスのセダンのことです。
2014年7月〜2018年6月生産分を「前期」、2018年7月〜2021年6月生産分を「後期」と分けて呼ばれています。
高級感のあるデザインと乗りやすさが魅力の、国内で人気の車種です。
ベンツCクラスW205によくあるガソリン関連の故障3選
ベンツCクラスW205に多い、ガソリン関連の故障事例3選について解説します。
ガソリンメーターが動かない
ガソリンメーターが動かない場合、燃料計センサーの動作不良が原因と考えられます。
燃料計センサーとは、燃料タンク内の油面を検知して燃料量を測る部品のことです。
以下のような症状が見られるときは、燃料計センサーの故障が考えられます。
燃料計センサーの故障が考えられるケース
・給油しても、燃料計の値が増えない
・長距離を運転しても、燃料計の値が下がらない
・給油後もガソリンランプが消えない
・一度エンジンを切って再起動してもランプが消えない
・車の振動や傾きによって燃料計の値が変わる
・給油しても満タン表示にならない
・エンジン始動前後でメーターの表示が変わる
燃料計センサーが故障したまま放置すると、正確なガソリン残量が把握できなくなります。
燃料計の値はまだ余裕があるのに、急にガス欠になって走行不可能になる場合があり、事故につながるため大変危険です。
ガソリンメーターの異変に気づいたら、速やかに修理に出しましょう。
燃料計センサーの交換費用の相場は、5万円前後です。
運転中にガソリン臭がする
運転中にガソリン臭がする場合、フューエルホース、ハイプレッシャーポンプが劣化し、ガソリン漏れを起こしていると考えられます。
フューエルホースとは、燃料タンクから燃料を出すためのホースのことです。
ハイプレッシャーポンプとは、燃料タンクから吸い上げた燃料を高圧で噴射する部品です。
以下のような症状が見られるときは、フューエルホースまたはハイプレッシャーポンプの故障が考えられます。
フューエルホースまたはハイプレッシャーポンプの故障が考えられるケース
・運転中にガソリン臭がする
・車の下部やエンジンルームに燃料の漏れた跡がある
・アイドリング不良や加速不良などのエンジンパフォーマンス低下
・エンジンチェックランプの点灯
・エンジンがかかりにくい
・走行中にエンジンが停止する
・エンジンからうなり音や振動などの異音がする
フューエルホースが劣化すると、長期使用によるひび割れなどによりガソリン漏れをおこすことがあるため、ホースの交換が必要です。
また、ハイプレッシャーポンプが正常に機能していないと、エンジンがかかりにくくなったり、異音を発することがあります。
ハイプレッシャーポンプの劣化が進むと、内部部品の摩耗や故障により、正常な燃料供給ができません。
うなり音や振動音が発生し、エンジンの動作不良が起こります。
これらの異常を放っておくと、走行中のエンジンの突然停止につながり大変危険なため、ハイプレッシャーポンプの交換が必要です。
フューエルホースの交換費用の相場は3万円前後、ハイプレッシャーポンプの交換費用の相場は10万円前後です。
エンジンの異音や振動、加速不良
エンジンから異音や振動がする、また加速不良を感じる場合は、燃料フィルターの目詰まりが原因だと考えられます。
燃料フィルターとは、燃料に含まれる不純物をろ過するための部品です。
燃料補給時にキャップを外した際に、燃料の中に入ったごみを取り除き、燃料を清浄に保つ役割があります。
燃料フィルターが詰まると、エンジンへの燃料供給が適切におこなわれず、燃料系に不調が生じる可能性があります。
以下のような症状が見られるときは、燃料フィルターの故障が考えられるでしょう。
燃料フィルターの故障が考えられるケース
・エンジンが始動しにくい
・エンジンがかからない
・エンジン始動時に異常な振動や音がする
・加速時にパワー不足を感じる
・エンジンチェックランプの点灯
・燃費が悪化している
上記のように、燃料フィルターが故障すると燃料供給が不安定になり、燃費の悪化やエンジンの始動不良につながります。
加速時にエンジンがスムーズに回転せず、息継ぎするような症状が出ることもあります。
また燃料ポンプから異音がする場合は、フィルターの詰まりがポンプに負担をかけている可能性が高いでしょう。
放置していると、燃料ポンプごと交換しなければならなくなるので、修理費用が高くなるため、早期修理をおすすめします。
また、燃料供給が途絶えることで、走行中にエンジンが突然停止することがあります。
特に高速道路での急なエンストは非常に危険です。
修理費用を安く抑えて、安全に運転するためにも、エンジンの動作に異常を感じたらすぐに車を修理に出しましょう。
燃料フィルターの故障による車の不調は、特に走行距離が10万キロを超えた車両で目立ってきます。
燃料フィルターは消耗部品なので、定期的なメンテナンスとして交換することで、故障を未然に防ぐことが可能です。
燃料フィルターの交換費用の相場は15万円前後です。
ベンツCクラスのガソリンの故障修理を少しでも安く抑える方法
ここでは、ベンツCクラスのガソリンの故障修理を安く抑える方法を紹介します。
異変に気づいたらすぐ修理に出す
車の異変に気づいたら、なるべく早く修理に出しましょう。
異変を感じながら、そのまま乗り続けるのは、修理費用や安全面の観点から考えると非常に危険です。
例えば、エンジンオイルの漏れを放置した場合だと、エンジン内部の部品が次々に損傷していき、修理費用が高額になってしまうことがあります。
小規模の故障のうちに修理することで、大規模な故障を未然に防ぎ、結果的に高額な修理費用になるのを回避できるのです。
ディーラーよりも民間整備工場を利用する
ディーラーよりも民間整備工場を利用すると、修理費用の大幅削減が可能です。
ディーラーでは純正部品を使用し、高度な技術と保証が提供される一方で、費用が高額になる傾向があります。
それに比べて民間整備工場では、社外品やリビルト部品を使用することで、場合によっては純正品の半額程度での修理が可能です。
また民間整備工場は、人件費や運営コストが低いため、全体的な修理費用も抑えられます。
ディーラーよりも民間整備工場を利用することで、修理費用を安く抑えられます。
ベンツ専用の診断機「DAS」を導入している整備工場に修理に出す
ベンツ専用のコンピューター診断機「DAS」がある整備工場に修理に出すことは、修理費用を安くするためには重要なポイントです。
DASを使用すると、車のエラーを正確に読み取り、問題箇所の迅速な特定が可能です。
不必要な部品交換を避け、結果的に修理費用を抑えることにつながります。
ここでひとつ注意点があります。
それは、国産車用の工場は、DASを持っていない場合が多いことです。
そのため、適切な診断ができない場合があります。
また国産車用の工場は、ベンツ特有のシステムや部品に対する専門知識が不足している可能性が高く、不安な点もあるかもしれません。
本来交換が必要な部品のみでなく、周辺の部品まで交換してしまうケースも多く、修理コストが増加してしまう傾向にあります。
一方ベンツ専門の民間整備工場では、DASの導入はもちろんのこと、特化した技術と設備を持っているため、正確かつ安価な修理が可能です。
ベンツ専門の整備工場に入庫する
修理費用を安く抑えるためには、ベンツの専門知識を持つ民間整備工場に入庫することが重要です。
コスト面でのメリットだけでなく、高度な診断能力と対応力を持っているので、安心して修理を任せられます。
ベンツ専門の整備工場では、ディーラーよりも修理費用を抑えられます。
特にリビルト部品や社外品を使用することで、費用の大幅な削減が可能です。
ベンツ専門の整備工場は、お客様とのコミュニケーションを密に取れるため、必要な整備や部品交換について、相談しながら進められます。
予算に合わせた修理内容や部品の提案など、柔軟な対応が可能です。
信頼できるベンツ専門店を選ぶことで、安価で安心・高品質なサービスを受けられます。
まとめ
ベンツのガソリン関連の故障について、症状や原因、修理費用の相場から、修理費用を安く抑える方法まで、詳しく解説しました。
ガソリン周りに異変を感じたときは、ベンツ専用診断機DASを導入しているベンツ専門の整備工場に入庫して、安価で良質な修理を受けましょう。
メルセデスベンツ専門店である弊社フォレストインターナショナルでは、通算取り扱い台数10,000台の豊富な実績とノウハウで、メンテナンスをサポートいたします。
ベンツについて不調や故障など、気になることがございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
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